「マリーさん」

「あら、キュリー探偵。
実は、私も今からあなたを呼びに行こうと…」

「なにかあったんですか?」

「先ほど、クローゼットを開けたら…」


そう言って一行を部屋に入れると…


「これを御覧に」

「これは…」

「大きめの乗務員服。
ポケットにはマスターキーがすべて…」

「こんな服を着ているのはこの列車にはいない!
鉄道会社重役として断言できる!」

「ということは、外部犯…?」

「いや、コブラ先生の言うことも一理はあるが…」


そういうとキュリーは目を閉じた。






そして…


「なるほど、そういうことか」

「犯人が分かったのか?」

「ああ、すべてな。
みんなを展望車へ集めてくれ。
すべてをお話ししよう…」