「ほう、血がびっしり…
さやのほうには、肉をすりつぶしたようなものが…」

「例のふぐの内臓だな」

「いつの間にか入っていたものですか?」

「ええ、ハンカチを変えようと思ってトランクを開けたら…
いつの間にか入っていたんです!」

「なるほど…」



「先生!先生!」

「マッテオさん?
どうかしましたか?」

「先生!早く来てくれ!
俺の部屋の棚の中に…」

「行ってみよう」