「マック・マーフィンさんですね?」

「はい、一度食堂車でお会いした、クランク社長の秘書です」

「ではまず、あなたがクランク氏と最後に会ったときから事件まで、どこで何をしていましたか?」

「クランク社長が就寝される前、確か午後11時頃だと思いますが…
私はいつもの通り、社長に水と薬を渡して、その後部屋に戻って眠りました」

「薬というと、昨夜私が発見した、この睡眠薬ですか?」

「ええ、あの事件がきっかけで社長はよく眠れなくなったので、医師に睡眠薬を処方してもらったんです」

「あの事件?」