もちろん、今も―――。







―1ヶ月後。


オレは東京の目黒駅に来ていた。

「うわー人いっぱい……」

人酔いしそう……。

この駅で晴彦と待ち合わせってことになっていた。



「だーれだっ?」

「うわっ!」

何者かに目隠しをされた。

目の上におもいっきり手が押さえられているので手相すらまともにはっきり見れない。

でも、この香水の香りでわかった。


「晴彦!?」

「おう大希!久しぶり!元気してたか!」

晴彦は社会人らしくスーツ姿だ。