「アキラ…!?」 「大丈夫だよ、まあみ。俺は、狼が誰か知っているんだ」 「は………?」 アキラの言葉に、私たちは間抜けな声を出すことしか出来ない。 「どういう意味だ?」 圭さんがアキラの胸元を掴んだ。 「おぉ、怖いねぇ。大丈夫、狼は君とまあみのことはコロさないから」 アキラはニッコリして言う。 だから余計に怖くなる。 私の足は震えた。 アキラが、怖い。