「もう、いやっ…。怖いよ、怖いよぉ…」 時雨ちゃんが泣き出した。 「おい時雨。落ち着け」 「圭は怖くないの!?」 「怖いよ!!でも今はそんなこと言ってる場合じゃないだろう!主催者を見つけなきゃ」 圭さんのその一言に、皆が静まりかえった。 「主催者なんて、いるのか…?」 王子が呟いた。 「それに、狼らしき奴ならいるであろう」 今度は、女王が言う。 多分、狼らしき奴ってのは…囚人のことだと思う。 「……落ち着け」 そんなとき、スナイパーさんが喋った。