「アキラ、単刀直入に言うね。あなたは何がしたいの?」 私の視線は再びアキラへ向いた。 「はぁ…。まあみは、アリスを知っているだろ。物語のアリスだ」 不思議の国のアリスのことだろうか。 「白ウサギは、アリスを不思議の国に連れて行くよな。俺は、不思議の国とは死の世界なんだと思ってるよ」 アキラ、まさか…死にたいのかな?