アキラも、


「なんだアイツ。心配ないよ、まあみ。俺が守るから」


とかいつも通りの言葉を言っている。


「日下部リュウだ。通称は、嫌だが王子だ」


日下部?


まさか………


アキラの方を見る。


しかし、いつの間にか隣にはいなくて、王子の方へ行っていた。


「久しぶりだなぁ、リュウ。あだ名、王子なんだ…良かったね」


そう言って、ニッコリ笑った。


「でも、まあみに近づいたら…いくら王子でも許さないよ?」


「兄貴も相変わらず歪んでるね。兄貴こそ、アリスか…。可愛いあだ名だね。でも、ストーカーの兄貴にはちょっと似合わないね」


兄貴、って…。


アキラの弟!?


ってか、弟も歪んでらっしゃるのね…


あのアキラにあんだけ言うとは…怖い怖い。