「俺ね、アリスの情報全く知らないんだ」 ……………。 情報屋なのに、アキラの情報を知らない…? そういえば、私たちの情報も知らないって言ってた…。 「でも、やっと物語が繋がったよ」 なにこの人。 物語…? 「あはははは。まぁいいや。俺がゲームオーバーになってあげるよ。バトンちょうだい」 彼はニヤニヤとしながら手を出した。 私はバトンを渡す。 彼は受け取って、一言だけ言って部屋を出た。 「白ウサギはアリスのために、か。絶対無理な話だね」