「白ウサギ。俺の質問に答えてくれたら、バトン受け取るよ」


「ほ、ほんとっ?」


「あぁ。嘘はつかない」


そのニヤニヤ顔が嘘っぽいんだけどなぁ。


「じゃ、まず…。白ウサギ、お前のそのウサ耳、本物?」


……………っ。


「本物ですよ…。触ってみて下さい」


彪也さんは、私の耳に触った。


本当は、触られるの大嫌いだけど、我慢しよう。


「………なぁ白ウサギ…お前、本当は耳あるだろう」


「え………?」


私は思わず、冷や汗を流す。


この男、やっぱり知ってる…!


私の秘密を。