「あ、ノゾミって男だから。で、ノゾミはリンが好きで、リンとランは俺が好きだったんだ」


うわぁ、大変ね。


「で、ある日俺はリンに告白され、付き合うことになったんだ」


スナイパーさん、告白したんだ…。


こんな男に。


「で、ランちゃんはリンを羨ましがって、リンの真似をしたんだ」


真似…。


おそろいとかの、怖い話を聞いたことはあるけどな…。


「そしたらさ、本人そっくりになっちゃって、俺もノゾミも区別がつかなくなっちゃったんだ」


ど、どんだけソックリなのよ…。


ていうか…


「さすがに、そっくりになるはずは…」


「あ、ランちゃんとリンは双子なんだよ」


双子ですか…。


そりゃ似てるね。


「で、狂ってたノゾミがね、リンを殺して自分も死のうとしたんだ」


歪んでるわね。


さすが彪也さんの幼なじみ。


「そしたらさ、ノゾミが間違ってランちゃんを殺しちゃったわけ」


あぁ…ソックリだったから区別がつかなくて。