メッキ仕立てのプライド

逃げてきたという事実も、

自分をかばっていたという事実も、

見えないふりをしていた、

自分の心も、気持ちも、

全部、受け止めなければいけないんだ。


そうやって、全部に目を向けると、

涙があふれてきた。

今まで我慢していた、涙が

僕の瞳から、あふれ出す。

格好が悪くて、形の悪い、

僕のプライドは、涙にふれて、

輝きだした。