次の日。
「有子、おはよう」
「仁菜、もう大丈夫なの?」
「うん。大丈夫!」
「橘、昨日はありがとうな」
「ふふ~ん・・・」
有子がニヤリとした。
「俺は何もしてないからな!」
「それなら良いけど?」
有子は私の耳元で、「やれば良かったのにね」と言って広間に行った。
「・・・///」
「東雲?」
「な、何でも無いっ!」

「じゃぁ、学校行くわ」
「うん」
「・・・東雲、これ、ありがとうな」
私の誕生日プレゼントのネクタイを早速付けた先生。
結構、似合ってる。
そのネクタイにして大正解♪
「どういたしまして・・・」
「あ、そうそう。東雲、目瞑れ」
「え?」
「良いから早くっ!」
私は瞼を閉じた。
「・・・」
その瞬間、私の唇に何かが当たった。
私はそっと瞼を開けた。
目の前には大野先生が居た。
「・・・ネクタイのお礼♪」
「・・・///」
私は頷いた。
「またな」
大野先生はそう言うと、私の頭をポンポンと叩き、その場を址にした。
「・・・恥しいし・・・」
誕生日、おめでとう・・・先生。