大野先生が居なくなってから・・・3ヶ月。
「ん~・・・」
「仁菜、進路希望・・・"大野先生の所に永久就職"って書けば?」
「有子っ!」
「冗談だって。んで?仁菜は何かなりたいものとかってあるの?」
「ん~・・・。特にない」
「なんじゃそりゃ・・・」
「東雲、居るか?」
この声は・・・宗谷さん!
「あ、宗谷さんっ!」
宗谷さんに食いつく有子。
「よぉ。橘!」

「・・・どーすれば良いと思う?」
先生がアパートに帰ってくる時間に、先生の携帯に電話をかけた。
『そりゃぁ、東雲自身がやりたい事あったら・・・だけどな』
「何にもなくて悪かったね・・・」
『なぁ、東雲』
「ん?」
『今度の土曜日に、俺の大学でオープンキャンパスやるんだけど・・・見に行って来たらどうだ?何かヒントになるかもしれないぞ?』
「あの大学って先生の私物じゃないんですから・・・そう言う表現はどうかと」
『冗談。でもよ、オープンキャンパスには行ってみたらどうだ?色んな大学のオープンキャンパスに行って良い刺激を受ければ』
「何か、無責任に近い発言。人事だと思ってない?自分が教師だからって」
『バレたか・・・。でも、俺もそうだったからよ・・・。別に教師になりたいとは・・・高校入るまで思ってなかったからよ』
「ふぅ~ん・・・。じゃぁ、行ってみるよ・・・お休み」
『ああ・・・』
私は終話ボタンを押した。
「・・・オープンキャンパスかぁ~・・・」