「・・・久しぶりだなぁ~♪」
私の頭をポンポンと叩いた。
「・・・止めて」
私は真山先生の手を振り払った。
「・・・仁菜・・・」
「・・・悪いけど・・・真山先生と話す事なんて・・・ないから」
私は大野先生の腕を掴み、階段を下りて行った。
「・・・今度は・・・アイツか?」

「・・・おい、東雲!」
私は大野先生の声で我に返った。
「・・・っ・・・」
私はしゃがんだ。
「・・・東雲」
大野先生は私を立たせ、抱き締めた。
「・・・ごめんな・・・。俺がもっと早く・・・知ってれば・・・」
「先生は・・・悪くないよ」
それから、数日後。
本格的に授業が始まった。
何故か中等部の真山先生は高等部でも、大人気。
「・・・馬鹿みたい」
「東雲、そんな顔してたら・・・台無しだぞ?」
教務室のベランダで煙草を吸っている大野先生。
「・・・」