でもすぐに思い当たる人物が出てきた。
それは亜季だった。
『私の番号知ってるってことは、亜季から聞いたんでしょ?』
『当たりー!
だって学校にいる時、聞き忘れちゃったから亜季に教えてもらったんだ!
ついでに可奈ちゃんのも教えてもらった!』
可奈も絢乃に教えたんだ。
『最初電話出なかったけど、知らない番号からのは出ない?』
『そうだねー、基本的に出ないよ!
だってイタ電とかだったら嫌じゃん?』
『それもそうだよね。
でも2回目に出てくれてよかったよ!
それでも出てくれなかったら、たぶん亜季にかけさせてたかも』
……っていうか、そのつもりだったんじゃ。
何てことは置いといて、電話を切った後にメールが届き、それが絢乃のアドレスだということもすぐにわかった。
だってアドレスに"ayano"って入ってたから。
