呆然と龍生さんをみていると
あたしの両親と龍生さんの両親が
ニコニコしながら歩み寄ってきた。
「イヤー、妃芽李さん!お綺麗ですぞ。
天から降りてきた天使と見間違えるほどだ
龍生とお似合いですなぁ!」
龍生さんのお父様から
お世辞とも思われる言葉に
一応ニコリと微笑み返す。
「本当!お似合いよ、龍生さん
それにタキシードがよくお似合いで。
それに
申し分がないほどに格好が宜しくて、
妃芽李には勿体無いぐらいですわ!」
お互いの子供を誉めちぎりながら
お母様と龍生さんのお父様の後ろには
お父様と龍生さんのお母様が
終始ニコニコしている。
会話が弾まれているようで…
オホホホ、ガハハハ笑い声が飛び交う。

