「では、私も行って参ります。お二方はくれぐれも外に出ないようにお願い致します」
桔梗は紗羅と将に背を向け、清煉の後に続こうと歩き出す
「大丈夫ですわ、清煉にすればあんな輩、赤子のようなものですわ」
すると桔梗は振り返り紗羅に優しくニコリと笑う
「そうだとしても男というものは女性の前では見栄を張ってでも格好いいところを見せたいものなんですよ」
そう言い残し桔梗は御簾の中から出ていった
「・・・何故なのかしら」
「どうしたのですか?紗羅姫」
将は紗羅の顔を覗く
「いえ・・・桔梗様はキザな台詞を言っても様になるのに、将様が言うと様にならないのが不思議で・・・」
「・・・いい加減泣きますよ・・・俺」
将は目に涙を溜めて捨てられた子犬のような眼差しで紗羅を見つめていた。


