「はぁ、
又今日から学校かぁ…」

学校の屋上で
黄昏ながら
私は呟いた。


私、神崎美唯茄。
中学2年の13歳。
誕生日は4月1日。
皆からは
[みぃ]とか
[みいな]とか
[神崎さん]って
呼ばれてる。
血液型はA。
趣味は学校の屋上で
寝ながら空見ること。


「又そんな事
言ってんのかぁ?」

と、
呆れ顔しながら
言ってきたのは
神崎蓮。

蓮とは
苗字が一緒で
その事から
仲良くなった。

今じゃ
一番信用出来る親友。
…て言うか
大好きな人。


「だって
退屈なんだもん。
かろうじて
友達みたいなのは
居るけど、
皆愛想笑いの
上辺だけだし…。
つまんない。」

「まぁまぁ、
そーゆー事
言うなって。
確かに皆
上辺だけかもしんない。でもさ、
それでも楽しい事は
楽しいぜ?」

「愛想笑いは疲れるの」

「はぁ…。
そんな事言ってるから
いつまでも
愛想笑いのダチしか
出来ないんだよ。」

「そーゆー意味じゃなくて…。
何か違うの。」

「何かって何だよ?」

「分かんない。
分かんないけど、
何か違うの。」

「ふぅーん。
その何かは
気になるけど
俺、そろそろ行くわ。
じゃな、
授業ちゃんと出ろよ?」

「分かったよ。」


バタン

蓮は屋上から
出て行った。


「あーあー、
授業…
出とくかな?」

そろそろ
始業チャイムが
鳴りそうだったので
私も屋上を後にした。