彼を膝の上――いつもとは逆に 向かい合うように座らせている。 どうしていいのか分からないのか、 視線をあちこちに彷徨わせている。 俺を見てればいいのに。 それでも、手で顔を誘導すると、 まごつきながらも、 一応はこちらへ焦点を合わせてきた。 いい子だ。と、あてたままの手で 頭とついでに耳を撫でると 流石にこれは子ども扱いとは取られなかった。 合ったばかりの目を伏せ、俯く。 これはこれでいい物だと、 目蓋の上に軽く唇を寄せると ギュッと、閉じられた。