「車内禁煙です。つーか灰皿ないから」 助手席に座る彼は、 優等生らしく一番上まで止めていた 制服のボタンを外した。 「ご心配なく。 携帯灰皿ちゃんと持ってるよ」 首から垂らしたチェーンを 見せびらかすように揺らしながら言う。 「車が煙草臭くなるんだけど。 煙草嫌いな人乗せれなくなっちゃうよ」 「そう言っても、僕以外に誰も乗せた事 無いんじゃないんですか?せんせー?」 得意そうな顔で言う。 彼は俺の交友関係を把握してたりするんだろうか。