今、彼は、俺の膝の上に座って
コントローラーを持ちTVに向かっている

プレイしているのは、和製ホラーゲーム。

学生時代に俺が遊んでいた物を発掘して
それをなんとなく起動させてみた所だ。

勉強の息抜きにも丁度いいだろう。


「え、ちょっと。
 ねえ先生、次どうすんの?」

難易度の高めのゲームなので、
時々振り向いては尋ねてくる。

因みにさっきから3連続で
ゲームオーバーになっている。


そりゃそうだろう。

俺だって攻略情報無しに
クリアは出来なかった。

それをうろ覚えのアドバイスだけで
クリアしようってのが無茶なんだ。


どうにかしようと歩き回らせて
傾げているその首筋が
目の保養には抜群だから
暫くはこのままでいようと思う。