smooch【BL/完結】


「……ゴメン、なさい」


珍しく素直に、彼は謝った。
しかしその顔は未だ俯いたままだ。


「俺が聞きたいのはそれじゃないよ」


顎を持ち上げ、
無理矢理目線を合わせた。


「解るよね?」

そう問いかけると、
ようやくシャツから手を離した。


その手で俺の腕を掴み、
一生懸命自分の顔から引き離そうとする。

……いや、普通に無理だよ。
君はとても、非力だから。