自分が学生だった頃を思い出し、 ふと思った。 もしかすると彼は、寂しいのだろうか? 俺が構えば構うほどに、 段々と態度が変わっていったのは、 もしかすると甘えているのか? 唐突に、彼の頭に手を乗せてみる。 「……何?」 「別に、何でもないよ」 そのままグシャグシャと撫で回した。 「やめろよ!」 体格差がある為彼の抵抗は微々たる物だ。 そのまま撫で続けると、 彼は諦めたのか大人しくなった。 大人しく、頭を撫でられている。