「食べていい?」 「苦いけど。苦いからあげるんだけど」 いい訳なのか照れ隠しなのか。 目線をそらしながら言う彼を見ながら、1つ摘まんでみる。 持ち上げた途端にパラパラと粉が落ち、苦いという味の予想は大体ついた。 「じゃあ、いただきます」 口に運ぶ姿を、彼が恐る恐ると言った様子で見ている。 予想通り、まずは外側の苦さが際立っている。 噛んで見ると、まだ冷たいのに柔らかく、にちゃりとした食感だった。 多分、水分が多い。 外は苦いけれど中身はちゃんと甘い。