「天草学園・・・第一印象は普通だね。汚くはない!でもキレイでもないよ・・・」
校門付近には、新入生と思われる生徒がたくさん。
それに部活の勧誘をする先輩方がちらほら。
「部活かぁ~、適当に活動日が少ない部活でいいや」
いままでの私の言動はわかりましたか?
そう!私は適当人間!人生なにもかも適当です。
いままでもそうしてきました。
自慢できることではないけどね・・・。
「とりあえず、クラス分け見に行こう」
クラス発表の掲示板の前には掲示板が見えないほどの人だかりが・・・
「ちょっ・・すみません!えっと・・・クラスは、C組。へぇ~F組まであるんだ。結構多いのね。とりあえず行ってみるか」
1年C組は2階の端。AからC組が2階でDからF組が3階。
近くには海もあって眺めはいい。
空気もおいしいし文句はない。
ただ気になるのは・・・
「男子の割合多い・・・よね?まぁ仕方ないか」
なんたって天草学園は元男子高。2年程前に共学になりました。
C組の人数は40人。
そのうち男子が25人の女子が15人。
でも、ギャル男はいなさそう。
その時、ガラガラ
「はい!席着いて!出席確認するよ!」
入ってきたのは20代前半の男の先生。
その後に同じく20代前半の女の先生。副担任だろうか。
「まずは、入学おめでとう。早速だが、自己紹介をしよう。私がこのクラスの担任になりました・・・主丁 冬彌(すてい とうや)だ。で、こちらが」
「副担任になりました、岩清水 朱花(いわしみず しゅか)です。よろしくね」
この出会いが私の適当人生を一転させる。
