「優那もさ、可愛いんだからすぐに彼氏できたりするかもよ?」 葵が言った。 「……それは無いでしょ。私可愛くないし。てか彼氏とか…今は興味ないし」 「~絶っ対勿体ないからっ!!」 「えー、今はいーよ。それより私駅前でアイス食べたいっ!」 「ちょ、優那。アイスとか寒いっ!」 私は歩く速度を少し早めた。 私はまだ知らなかった。 この後本気の恋を知ることになるなんて――――