──── 次の日。 ……あたしの考えは間違いだったのだろうか。 「由良ちゃーん、 お昼一緒に食べよ!」 あたしの通っているこの高校は 食堂がないから殆どがお弁当。 それはあたしも海も例外ではない。 「……いや、見て分かんない? あたし南と食べてるんだけど」 犬みたいに走ってきて、 あたしの席に直行してきた海のせいで教室中の視線を集めているが、 もはやそんなの気にしていられない。