「あと一人で・・・」

その女の子の一言で俺は全てを悟った。

この女の子は人を階段にして上へ上ってきたのだ。

「ちょうどあなたで十三人目・・・よかったわ」



俺は階段になった。

何も感じない。

何も思わない。

ただの階段になった。



その階段の上を女の子が通って行く・・・



END