CANDY POT~キャンディーポット~【完】

「琴梨。」


「えっ・・・いつの間に.....」


涙を流している私の前には


愛しい人が私の名前を呼んでいた。


「あたしは、芽依さんとこに行ってるね」

「ごめんな」

「ううん・・朱雀クン!琴梨のこと....任せたから」

明音はそういって素早く姿を消した。



「・・・みんな、みんな見てるよ?」

「うん、知ってる。みんなには、もう言ってあるから!」

「はぁっ!!??」


言ってある・・・?


目の前にいる朱雀は・・・おかしくなっちゃった?


「ごめん...サプライズの方が俺らしいって思ったから。生徒会長に頼んで・・さ」

はにかんで言う朱雀は私の事をじっと見つめている。