「―――――――りぃぃぃぃ!!」


「なんか・・・声しなかった?」

「・・・したような、しなかったような?」

明音はあんまり聞こえなかったのか......


でも、私は聞こえた.....


朱雀の声を




空耳かもしれないけど・・・朱雀の声に聞こえた。


『みなさーーん!!態勢を低くしてくださーーーい!!何かが降ってきますよ~~』

「芽依さん!爆弾みたいなこと言うのやめません!?」

明音のツッコミが入ると、会場にいる人みんなが上を見上げ



「うわぁ~~~なんか・・・降ってくる」

「ちょっと、何々~~??」

「サプライズーーー??」

口々に勝手な事を言い出した。


『だーかーら、サプライズじゃないよ!?俺、知らないかんね!?』

尋道さんも尋道さんで焦って大変そうだ。


「ねぇ・・・琴梨....これって、花びら・・かな?」

「えっ!?・・・・ホントだぁ・・・桜の花びら」


ヘリコプターから桜の花びらが降ってくる。

『これ・・・桜吹雪だ・・・』

芽依さんがボソッと言った。


ってかいい加減、2人ともマイク離したらどうですか?


「桜・・・吹雪・・・」

「琴梨....綺麗だね」


会場にいる人たち皆、手を挙げている。