あっ!そういえば、まだ明音と会ってない。


電話してみようかな?

どうせ、芽依さん達はまだ話しているだろうし。


「琴梨?・・・琴梨?」

「へ・・・?....明音」

携帯電話を落としそうになって慌てて持ち直した。


「うわぁ~琴梨だよね?・・・久しぶりだね」

「・・・・うん。」

急に声をかけられてビックリしたのもあるけど・・・


それよりビックリしたのは


「明音・・・結婚した?」

左手の指輪だった。

「え?・・・・そうだよ。」

明音は優しく微笑んで指輪をなでた。


「教えて・・・くれなかったね」

「ごめんなさい。芽依さんから聞いてさ・・・琴梨達は同居して大変だって。だから、心配掛けちゃいけないかな~って思って。」

その時の明音の顔はどこかさびしそうな顔だった。