優子は言ってた....

あの日から、大切なモノを失ったと...

それは、いつも近くにあるようで


ホントは近くには無く、手の届か無かったモノだと......


「優子・・・残念だけど、私は優子を許す事は絶対にできない。いくら謝られてもね。その代わりって言っちゃなんだけど、『あの日』を忘れる事は出来る。もう、無かった事にしよう。」


「無かった事なんて・・・あたしは....」



「うん。でもね、お互いに変わらなきゃ・・・ね?もう行っていいから。優子も変わってね!私も大切な人を見つけて変われる事が出来たから・・・優子も見つけなよ」



「琴梨・・・・ごめんなさ・・・っ・・ありがとう、琴梨!」


そう言って優子は走って行った。