「…っ!先生?!」 「お前の気持ちくらい知ってるっつーの」 「いや、そうじゃなくて! なんでここにいるの!」 「あー、なんとなくお前がここにいる気がして」 入り口に立っていた先生があたしに近づいてくる。 窓際に立つあたしの隣に並んで外を眺めながら言った。 「というか、ここにいてほしかった」 って。 なんで? そう聞きたいんだけど、頭がうまく回らない。 わかんないことが多すぎて。 声が出ない。