もちろん、解決は早ければ早い方がいい。
当初は淳也をその立役者にしてやるつもりだったが、ここにいなくては仕方ない。
そこで進は、部内では人当たりの良さに定評のあった正樹に代役を頼むことにした。
「実はさ、噂とか、そのことでお前に相談があるんだが」
突然話を切り出した進に、正樹は面食らったようで、牛乳を飲みかけている顔のまま固まった。
「…俺っすか?」
「そうだ、お前だ」
進は当惑気味の正樹の顔に人差し指を勢いよく突きつけた。
「…先輩ちょっとこっち来てもらえます?」
進が正樹の顔を指差すのと同じぐらい勢いよく、正樹が椅子をガタンと鳴らして立ち上がった。
そのまま正樹に手をひかれ、廊下に連行される進の背中に気付いたのはあきらだった。
「おう、どうしたぁ?」
「所用だよ、すぐ戻る」
振り返る代わりに自由な方の手で合図すると、進は正樹に従うまま肌寒い廊下へと飛び出した。
当初は淳也をその立役者にしてやるつもりだったが、ここにいなくては仕方ない。
そこで進は、部内では人当たりの良さに定評のあった正樹に代役を頼むことにした。
「実はさ、噂とか、そのことでお前に相談があるんだが」
突然話を切り出した進に、正樹は面食らったようで、牛乳を飲みかけている顔のまま固まった。
「…俺っすか?」
「そうだ、お前だ」
進は当惑気味の正樹の顔に人差し指を勢いよく突きつけた。
「…先輩ちょっとこっち来てもらえます?」
進が正樹の顔を指差すのと同じぐらい勢いよく、正樹が椅子をガタンと鳴らして立ち上がった。
そのまま正樹に手をひかれ、廊下に連行される進の背中に気付いたのはあきらだった。
「おう、どうしたぁ?」
「所用だよ、すぐ戻る」
振り返る代わりに自由な方の手で合図すると、進は正樹に従うまま肌寒い廊下へと飛び出した。

