コンビニを出ると、沙優は手をこすり合わせて進を待っていた。
進は小走りで沙優の方へ向かった。
学校までの道は大通りになっていて、しっかりと歩道が整備されている。
大通りは、ほとんど車が走っていない。車の通勤ラッシュが始まるのはもう40分ほど先だ。
歩道を歩くのは進の同級生ばかり。0限と呼ばれる朝の補習授業は、今日は3年生しかない。
そんな中、進は1年生の女子生徒と並んで登校している。進は、自分は有名な方ではないことは自覚しているが、今はなんとなく注目を集めているような気がした。
「前島先輩、あたしたちちょっと目立ってますよね」
周りからの視線に堪えかねて、沙優が小声で話しかけた。
「うん、そうだな。でも大丈夫だと思う」
と、ひとつ目の信号を過ぎたところで、あきらがふたりを追いかけてきた。
「よう、おふたりさん」
逆方向からの電車が若干遅いので、あきらと進はいつもこのあたりで合流することになる。
「3人なら目立たないしね」
進は沙優に笑いかけた。沙優は、一瞬驚いた様子だったが、すぐに笑顔になった。
進は小走りで沙優の方へ向かった。
学校までの道は大通りになっていて、しっかりと歩道が整備されている。
大通りは、ほとんど車が走っていない。車の通勤ラッシュが始まるのはもう40分ほど先だ。
歩道を歩くのは進の同級生ばかり。0限と呼ばれる朝の補習授業は、今日は3年生しかない。
そんな中、進は1年生の女子生徒と並んで登校している。進は、自分は有名な方ではないことは自覚しているが、今はなんとなく注目を集めているような気がした。
「前島先輩、あたしたちちょっと目立ってますよね」
周りからの視線に堪えかねて、沙優が小声で話しかけた。
「うん、そうだな。でも大丈夫だと思う」
と、ひとつ目の信号を過ぎたところで、あきらがふたりを追いかけてきた。
「よう、おふたりさん」
逆方向からの電車が若干遅いので、あきらと進はいつもこのあたりで合流することになる。
「3人なら目立たないしね」
進は沙優に笑いかけた。沙優は、一瞬驚いた様子だったが、すぐに笑顔になった。

