「次ですけど」
咳払いをして、進は説明を続けた。
「大崎は俺が帝二を受けるのを知ってます。その上で西京を受けようとしてる」
だから進は、有華が敬太を好きなのだと思った。敬太も有華を好きなのだと。進だって、少し前までは有華は自分と同じ大学を受けてくれると思っていたのだ。それがこんなことになって、結構なショックを受けている。
「だけど、大崎は本当はすごく頭いいんです。センターも東都大のボーダー越えたし。それなのに西京にこだわるから、俺は大崎が、その」
「敬太を好きだからじゃないかって思うわな、そりゃあ」
言いにくい部分を大地がぶっきらぼうに代弁した。進が気まずさを覚えながらもうなずくと、敬太は考え込むように腕を組んだ。
「それにしても東大って。天才の類だな。うちの高校からはここ何年も出てないと思うぞ」
大地の言うように、進の通う学校はそこまでバリバリの進学校ではない。進たちの学校の進路は毎年東大はゼロ、その他の帝大が数人、西京が数人、心学社、立山市立、私立関南大が10人そこそこ、その他大勢、というような勢力分布になる。
「あ、でも大崎は東大も受けたいみたいで。東大の勉強もしてるんですよ。なんか迷ってる感じで、願書もそろそろ出さなきゃヤバいのに」
教師たちにめちゃくちゃに反発していたあの姿は、敬太には言わないことにした。というか、進も忘れたかった。
咳払いをして、進は説明を続けた。
「大崎は俺が帝二を受けるのを知ってます。その上で西京を受けようとしてる」
だから進は、有華が敬太を好きなのだと思った。敬太も有華を好きなのだと。進だって、少し前までは有華は自分と同じ大学を受けてくれると思っていたのだ。それがこんなことになって、結構なショックを受けている。
「だけど、大崎は本当はすごく頭いいんです。センターも東都大のボーダー越えたし。それなのに西京にこだわるから、俺は大崎が、その」
「敬太を好きだからじゃないかって思うわな、そりゃあ」
言いにくい部分を大地がぶっきらぼうに代弁した。進が気まずさを覚えながらもうなずくと、敬太は考え込むように腕を組んだ。
「それにしても東大って。天才の類だな。うちの高校からはここ何年も出てないと思うぞ」
大地の言うように、進の通う学校はそこまでバリバリの進学校ではない。進たちの学校の進路は毎年東大はゼロ、その他の帝大が数人、西京が数人、心学社、立山市立、私立関南大が10人そこそこ、その他大勢、というような勢力分布になる。
「あ、でも大崎は東大も受けたいみたいで。東大の勉強もしてるんですよ。なんか迷ってる感じで、願書もそろそろ出さなきゃヤバいのに」
教師たちにめちゃくちゃに反発していたあの姿は、敬太には言わないことにした。というか、進も忘れたかった。

