突っ込みどころというか、指摘すべきポイントが多すぎると、逆に何もしゃべれなくなるらしい。
「え、なに?俺変なこと言った?」
進の固まりように、敬太はきょとんとしている。大地はというと矛先が自分に向けられていないのを悟るとすぐさま攻撃側に転じた。
「何。何の話?有華ちゃんって誰。進の彼女?浮気?不倫?」
「大地は黙ってて。話がややこしくなる」
敬太がぴしゃりと言ったが、敬太も話をややこしくしている。しかも自覚なしというところが怖い。
「えーと、今のセリフもう一度いいですか」
心頭滅却に頭の整理も兼ねて、進は敬太に尋ねた。
「大地は黙ってて。話がややこしくなる」
「いや、その前です」
「え、なに?俺変なこと言った?」
「その前」
「有華ちゃんが進を好きっぽかったから、俺、あの子を陸上部に誘ったんだけど」
「…やっぱりそう言ってましたか」
進は両手で顔を覆って、天を仰いだ。
敬太の企みは単純明快。進と同じ大学の、同じ部活にいれさせて、くっつける。ひとつひとつ説明する必要がありそうだ。
「まず、俺の第一志望は帝二になりました」
大地は口をあんぐり開けて、進を凝視した。敬太も驚いたようで、子供のような丸い目を大きく見開いた。
「ウソだろ。進、お前、そんなに頭良かったのか」
大地が信じられない、とでも言いたそうな声で尋ねた。
「センターがギリギリで届いたんで、受けることにしたんです。西京は後期で受けます」
「そうだったんだ。西京を滑り止めにしちゃうなんて、進はホントにすごいなぁ」
他人事のように感心する敬太。本当に、自覚がないというのは厄介極まりない。
「帝二が落ちれば敬太先輩の行動も無駄ではないかもしれないですけど」
「そんなこと言わないで頑張れよ。帝二でも県内だし、ちょっと離れてる方が愛も深まるってもんじゃねぇか」
大地は笑いながら進にエールを送った。
その言葉はありがたかったが、今は説明が先だ。
「え、なに?俺変なこと言った?」
進の固まりように、敬太はきょとんとしている。大地はというと矛先が自分に向けられていないのを悟るとすぐさま攻撃側に転じた。
「何。何の話?有華ちゃんって誰。進の彼女?浮気?不倫?」
「大地は黙ってて。話がややこしくなる」
敬太がぴしゃりと言ったが、敬太も話をややこしくしている。しかも自覚なしというところが怖い。
「えーと、今のセリフもう一度いいですか」
心頭滅却に頭の整理も兼ねて、進は敬太に尋ねた。
「大地は黙ってて。話がややこしくなる」
「いや、その前です」
「え、なに?俺変なこと言った?」
「その前」
「有華ちゃんが進を好きっぽかったから、俺、あの子を陸上部に誘ったんだけど」
「…やっぱりそう言ってましたか」
進は両手で顔を覆って、天を仰いだ。
敬太の企みは単純明快。進と同じ大学の、同じ部活にいれさせて、くっつける。ひとつひとつ説明する必要がありそうだ。
「まず、俺の第一志望は帝二になりました」
大地は口をあんぐり開けて、進を凝視した。敬太も驚いたようで、子供のような丸い目を大きく見開いた。
「ウソだろ。進、お前、そんなに頭良かったのか」
大地が信じられない、とでも言いたそうな声で尋ねた。
「センターがギリギリで届いたんで、受けることにしたんです。西京は後期で受けます」
「そうだったんだ。西京を滑り止めにしちゃうなんて、進はホントにすごいなぁ」
他人事のように感心する敬太。本当に、自覚がないというのは厄介極まりない。
「帝二が落ちれば敬太先輩の行動も無駄ではないかもしれないですけど」
「そんなこと言わないで頑張れよ。帝二でも県内だし、ちょっと離れてる方が愛も深まるってもんじゃねぇか」
大地は笑いながら進にエールを送った。
その言葉はありがたかったが、今は説明が先だ。

