職員室に続く渡り廊下を、またも進はできるだけ身を縮めて歩いた。教室に暖房が効いている分、余計に寒さが身にしみる。
あきらによれば、有華は岡田に呼び出され、職員室に向かったらしい。まだ最終下校時刻までは余裕があるし、分からない箇所を残したまま次の問題に移るのは何となく気持ちが悪かった。
進路決定の申告でもしているのだろう。職員室から出てくるところを捕まえれば手っ取り早いし、何より教室で質問するのは、周りの目が気になる。そう思って進はここまで来たのだった。
到着すると、進は遠巻きに職員室の入り口を眺めた。ドアに付いている小窓からは、職員室の中を一部覗く事ができる。
「いたいた。岡田さんと、大崎…と、なんだ、あの人だかり」
岡田と大崎が並んで立っているその前に、3年部の教師たちが勢揃いしていた。他の教師たちもその光景に気をとられているようで、進がドアをこっそり開けて空気のように入室すると、案の定誰にも気づかれることはなかった。
「嫌です。何回言ったら聞き入れてもらえるんですか」
大崎有華の声は冷たく、低く、目の前の学年主任、日下部を軽蔑するような目で睨んでいる。ほんの数日前に話した有華とは本当に別人のようだった。
あきらによれば、有華は岡田に呼び出され、職員室に向かったらしい。まだ最終下校時刻までは余裕があるし、分からない箇所を残したまま次の問題に移るのは何となく気持ちが悪かった。
進路決定の申告でもしているのだろう。職員室から出てくるところを捕まえれば手っ取り早いし、何より教室で質問するのは、周りの目が気になる。そう思って進はここまで来たのだった。
到着すると、進は遠巻きに職員室の入り口を眺めた。ドアに付いている小窓からは、職員室の中を一部覗く事ができる。
「いたいた。岡田さんと、大崎…と、なんだ、あの人だかり」
岡田と大崎が並んで立っているその前に、3年部の教師たちが勢揃いしていた。他の教師たちもその光景に気をとられているようで、進がドアをこっそり開けて空気のように入室すると、案の定誰にも気づかれることはなかった。
「嫌です。何回言ったら聞き入れてもらえるんですか」
大崎有華の声は冷たく、低く、目の前の学年主任、日下部を軽蔑するような目で睨んでいる。ほんの数日前に話した有華とは本当に別人のようだった。

