実際、見た目では藍の方が美人だし、有華には悪いがスタイルもいい。ただ、有華には藍にない魅力というか、男女を問わず惹き付けるオーラを感じずにはいられない。
そこだけに惹かれているのかどうかは分からないが、進は誰もが有華にそういう魅力を感じていることには確信を持っていた。
「なんだ、名前でも書き忘れたのかよ」
「まさか。しないよそんなこと」
「じゃあ、回答ずらしてマークしたとか?」
「全教科とも3回は見直したから大丈夫」
「3回?なんちゅう回答スピードだ」
有華とはそもそも頭の構造からして違うのではないか。あっさりと言ってのける有華に、呆れすら感じた。
「え、それって早いの?」
「早すぎ。どんなに早く終わっても英語や国語は3回も見直せないぞ、普通」
「そうなの?」
「そうだよ」
そうなのかぁ、と、淡白に返答をしたあと、有華はしゃがんでいるのが疲れたのか、立ち上がってスカート越しに太ももを2、3回さすった。

