廊下に充満する冷気の中を、進は体を目一杯縮めて歩いていた。
この日は1限の自己採点が終わると、3年生は下校して良いことになっているが、もちろん夜まで自習しても良い。
進は下校するつもりだったのだが、担任の岡田に捕まり、面談をすることになった。
「失礼しまぁす」
「お、来たな前島」
気だるそうに職員室の扉を開けると、岡田が机を軽快に立って進に近づいてきた。
「僕、帰るつもりだったんですけど」
「まぁそう言うな。今週中に面談は全員やるんだから。暖房効いてる方がいいよな?俺の机でやろうか」
進は岡田に連れられて、パソコンのある机の前に座った。
「さて。まずは、センターお疲れさん」
「ありがとうございます」
岡田は心底嬉しそうにパソコンのディスプレイを眺めた。
「秋の成績は心配したが、これなら西京にも自信をもって送り出せるよ」
パソコンのディスプレイは、進のセンター試験の結果から各大学の合格率を推定する画面になっているようだ。
この日は1限の自己採点が終わると、3年生は下校して良いことになっているが、もちろん夜まで自習しても良い。
進は下校するつもりだったのだが、担任の岡田に捕まり、面談をすることになった。
「失礼しまぁす」
「お、来たな前島」
気だるそうに職員室の扉を開けると、岡田が机を軽快に立って進に近づいてきた。
「僕、帰るつもりだったんですけど」
「まぁそう言うな。今週中に面談は全員やるんだから。暖房効いてる方がいいよな?俺の机でやろうか」
進は岡田に連れられて、パソコンのある机の前に座った。
「さて。まずは、センターお疲れさん」
「ありがとうございます」
岡田は心底嬉しそうにパソコンのディスプレイを眺めた。
「秋の成績は心配したが、これなら西京にも自信をもって送り出せるよ」
パソコンのディスプレイは、進のセンター試験の結果から各大学の合格率を推定する画面になっているようだ。

