結局、藍は海鮮サラダとクリーム系のパスタを頼み、進はチーズハンバーグのサラダセットなるものを注文した。
ドリンクバーもふたり分頼むと、ウエイトレスがお辞儀をして机を離れていく。
進は藍に荷物番を頼み、ふたり分の飲み物を取りに行った。オレンジジュースに、ストレートティー。
机に戻ってきた進は藍の目の前にオレンジジュースを置き、向かい側の席に腰かけた。藍はありがと、と呟きつつも、まだメニューを眺めている。
「…あの、デザートくらい頼んでもいいですよ」
「え、本当?やった」
後輩の懐事情を心配して我慢しようとしていたデザートの欲求を進の一言で叶えてやると、その見返りとばかりに見せつけた藍の笑顔はまさしく殺人的というか、こちらがある程度身構えていなければ確実に「堕ちて」しまう程の代物だった。
サラダを持ってきた店員に、藍は満面の笑みでチョコレートパフェを注文し、店員が承諾して机を離れていくのを確認すると、再び進に笑いかけた。
「ありがとね」
目がくらむ程の輝きが進を襲う。
眩しい。
多めにまばたきをしても、藍は気付かない。今、藍の笑顔を自分が独占している。そう考えると温度が上がる。無意識に。
ドリンクバーもふたり分頼むと、ウエイトレスがお辞儀をして机を離れていく。
進は藍に荷物番を頼み、ふたり分の飲み物を取りに行った。オレンジジュースに、ストレートティー。
机に戻ってきた進は藍の目の前にオレンジジュースを置き、向かい側の席に腰かけた。藍はありがと、と呟きつつも、まだメニューを眺めている。
「…あの、デザートくらい頼んでもいいですよ」
「え、本当?やった」
後輩の懐事情を心配して我慢しようとしていたデザートの欲求を進の一言で叶えてやると、その見返りとばかりに見せつけた藍の笑顔はまさしく殺人的というか、こちらがある程度身構えていなければ確実に「堕ちて」しまう程の代物だった。
サラダを持ってきた店員に、藍は満面の笑みでチョコレートパフェを注文し、店員が承諾して机を離れていくのを確認すると、再び進に笑いかけた。
「ありがとね」
目がくらむ程の輝きが進を襲う。
眩しい。
多めにまばたきをしても、藍は気付かない。今、藍の笑顔を自分が独占している。そう考えると温度が上がる。無意識に。

