藍の反応には別に驚きやしない。
常識をわきまえている一般人ならば、進の主張を手放しで信じることなどあるはずないのだから。
進だって、あきらがいきなりやってきて、口をひらくや、
「実は俺、未来からきたんだよねぇ」
なんて言われても、そりゃあ困る。むしろ慌てる。どうしたあきら。熱でもあるのか?なんて。
だから、藍の反応は正しい。普通なのだ。
“普通すぎて現実みたい。”
さっきからなんどもなんども頭の中でリピートされているフレーズだ。
本当の現実に戻れるかどうか、段々と心配になってきた。
ただ戻れなかったら戻れなかったで、もう一度この日々をやり直せると思ったら、それでも構わないかも。
素直な意見が頭に浮かんだ。
“本当に夢だよな…?”
いいようのない不安感も、確かにこの体が感じている。
その感覚もまたリアルすぎて、ますます進を混乱させる。

