「先生、ごめんなさい。
自分勝手にどなったりして。
でも...
先生として..好き..でいるのは
いい..ですか?」
言葉にするとまた涙が溢れて
こんなにも女々しい自分に嫌気がさした。
そしてどれ程先生が好きなのか痛感した。
「あぁ。
浅川が教師としての俺を
頼りにしてくれるのは嬉しいよ。」
あまりにも優しく微笑むから
あまりにも優しく語りかけるから
先生が本当にそれを望んでるんだと
心の奥底まで伝わってきた。
「よかった。」
私は下を向いたまま独り言のように呟いた。
これ以上先生に線を引かれたくなかった。
先生としての優しさはほしくないと
思っていても
やっぱり優しく笑いかけてほしくて
冷たくされるのは耐えられなくて。
やっぱりいい生徒でいよう。
そしたら先生の側にいられる。
そう心に誓った。
そして私は笑顔を作って顔をあげた。
もう一度先生を見る。
そこには優しい笑顔の先生がいた。
これでいい。
これでいいんだ。
「先生。
今日はすみませんでした。
もう帰ります。」
そう言ってもう一度微笑んだ。
先生も私を真っ直ぐ見て
「気をつけて帰れよ。」
そう言った。
