――――――――
―――――
「1年生はこっちに集まれー」
とうとう今日はプール掃除の日。
体育委員は、指示を出したり備品を出したりするため忙しいのに、さっきから悠真が見つからない。
「先輩!やっぱり当たったんですか!?」
突然、悠真の嬉しそうな声がプールサイドに響く。
悠真と話していたのは、小柄で長い髪をポニーテールに結んでいて、かわいらしい女の人。あの人が、悠真の好きな人なんだ。
悠真の表情がいつもと違うからわかる。
「吉沢、中村と備品の整理してくれ。」
「あっ…はい」
先生に指示されて、行きたくないのに、悠真に近づく。
「悠真」
そう呼びかけると、悠真が振り向いた。その拍子に、先輩と目があった。
「なんだよ芽依」
そう言った瞬間、先輩が驚いたような表情をした。
「あっ…備品の整理しろって、先生が…」
「あぁ~、今いく。じゃあ先輩!またあとで」
そう言って、悠真が歩き出した。私は、先輩に向かって頭を下げると、先輩もぺこっと頭を下げた。
先輩なのに…私に頭を下げてくれたのに少し驚いた。
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「1年生はこっちに集まれー」
とうとう今日はプール掃除の日。
体育委員は、指示を出したり備品を出したりするため忙しいのに、さっきから悠真が見つからない。
「先輩!やっぱり当たったんですか!?」
突然、悠真の嬉しそうな声がプールサイドに響く。
悠真と話していたのは、小柄で長い髪をポニーテールに結んでいて、かわいらしい女の人。あの人が、悠真の好きな人なんだ。
悠真の表情がいつもと違うからわかる。
「吉沢、中村と備品の整理してくれ。」
「あっ…はい」
先生に指示されて、行きたくないのに、悠真に近づく。
「悠真」
そう呼びかけると、悠真が振り向いた。その拍子に、先輩と目があった。
「なんだよ芽依」
そう言った瞬間、先輩が驚いたような表情をした。
「あっ…備品の整理しろって、先生が…」
「あぁ~、今いく。じゃあ先輩!またあとで」
そう言って、悠真が歩き出した。私は、先輩に向かって頭を下げると、先輩もぺこっと頭を下げた。
先輩なのに…私に頭を下げてくれたのに少し驚いた。

