「芽依ちゃん、コンビニ寄っても良い?」



そう言って、横を歩く未来くんがコンビニを指差した。



「いいよ、入ろう。」



未来くんたちと一緒に暮らし初めて、最初の登校日。道もわからなかったし、未来くんに一緒行こうと誘ってもらえたため、今に至る。

初めて見る未来くんの制服姿は、きっちり着ている坂井くんとは違って、かなり着崩していた。一目見たくらいじゃ兄弟には見えないなぁ。



「何買うの?」

「あぁ、お昼だよ。」

「へっ?」



そう言って、手に持ったのはメロンパン3つ!
ちょっ、ほんとに!?



「それお昼?」

「うん!」



成長期の男の子が菓子パン3つ。
私は、引っ越す前から自分でお弁当を作っている。明日から未来くんのお弁当もつくろう。





「芽依ちゃん、それじゃあまた放課後にね!」



コンビニから出て、学校に着くと未来くんは手を振って走っていった。