王子様と甘い生活

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「「「「かんぱーい」」」」



無事に引っ越し作業が終わり、初めて6人で囲む食卓。


景気付けに、と和人さんがお寿司を頼んでくれた。


「はい、和人さんお疲れさま!」

「あっ、ありがとう」



お母さんは和人さんのコップにビールをお酌している。

まだ入籍はしていないけど、もうすぐ新婚ってこともあって、絶賛ラブラブ中のお母さんと和人さん。

なんだか微笑ましいのは、なんでだろ。



「芽依ちゃんもお疲れさま。今日からよろしくね。」



そう言って、和人さんが微笑んだ。
きっと、和人さんが素敵な人だから、私も受け入れられるんだろうな。



「いいなー父さんはラブラブで。芽依ちゃん、俺たちも仲良くしようね!」


隣に座る未来くんが、私の手をぎゅっと握る。



「うっ、うん」



今までお母さんと2人暮らしで、彼氏がいたこともない私には、未来くんのスキンシップにドギマギする。



「こら、未来!芽依ちゃん困ってるだろ?」



遥さんが未来くんを叱るけど、その声は優しげで、遥さんの人柄が現れてる。


優しい遥さんにカワイイ未来くん。
この2人との生活は、楽しそうだけど…。