「わぁ…」 クレープ屋に着けば、あたしは目を輝かせた。 「すごい、すごーい!」 「早く選べよ。時間ねーから」 「うぅん…じゃあ、苺チョコ!」 「おっけ」 しばらくすると、陽太はクレープを持ってきてくれた。 「陽太は食べないの?」 「さっきのシューズでお金がないの」 「…なんか、ごめん。クレープ代…」 「いいって。誘ったの俺だし。昨日約束しただろ」 「…じゃあ、はい」 あたしはさっき買った袋を渡した。