*陽太side* 『コイツは俺のだ。勝手に隣歩いてんじゃねーよ』 はったりなんかじゃない。 本気だ。 長篠か長島か知らねーけど、こいつの、柚の隣を歩いてるのを見て、無性に苛ついた。 柚は顔を真っ赤にしている。 そんな柚の腕を引っ張りながら、教室に向かった。 その途中に、すれ違う人全員にガン見された。 教室に着けば、柚はすぐに鈴木のところに駆け寄った。 鈴木はジロッと俺を睨んでくる。