「…いいけど、条件付きで」 「え? なになに?」 「俺、キスは唇にしないんで。それでよかったら」 「ぇ、いいよ〜! やったぁ!」 「んじゃ、行きますか」 「どこに連れてってくれるの〜?」 「近くのホテル」 「陽太くんの家がいいなぁ…」 「俺ん家には本気で好きな女しかいれないんで」 「ちぇー」 俺は話しかけてくる先輩を無視しながら、ホテルに向かった。